2003年5月1日 |
レーザー描画装置の稼動状況がリアルタイムで確認できる。 |
6月の初公開に向けて開発中のメガスターII(MS2)の製作が大詰めを迎えている。特に要となる恒星原板の製作にあたっては、完成したばかりの高速・高精度露光装置(UMP)と、モニタリングエッチングマシン(MEM)による試作テストが繰り返されてきたが、このほど、超微細穴あけをはじめとする製作プロセスの技術検証を終え、本番用の原板の製作を開始、UMPは自宅クリーンルーム内で昼夜突貫の連続稼動に入った。 UMPは、コンピュータによる全自動制御のレーザー描画装置で、米国製のレーザー装置と、特殊光学系を使い、あらかじめセットされた恒星のデータをもとに、恒星原板に、最小0.6ミクロンという超微細なパターンを露光、穴あけをすることができる装置だ。これまで使用してきたSMPの改良型で、大平の完全自作品。 そして、当サイト上で、このレーザー露光装置の稼動状況をリアルタイムに閲覧できるページを設けたので紹介する。 これは元々、大平が外出先からでもUMPの稼動状況を確認するために作ったもので、現在露光中の原板の面番号、露光中のデータ番号その他の状況がリアルタイム(30秒更新)で確認できる。万一のときは、I-MODEで機械の停止や再始動、各種のマニュアルコマンドを実行できるようになっているが、その機能は公開していない(イタズラされると困るため)。 表示されるのは、、頭から順に時刻、原板の面番号、現在露光中のデータ番号(32面の原板それぞれに振られた番号。A0からH8まである)、全データ数(原板1枚あたりの総数で、全恒星数ではない)、平均タクトタイム(1個の星を露光するのにかかっている時間)、レーザービームの波形などだ。 ただ延々と数値が更新されるだけで第三者にとって意味はない情報ばかりではあるが、今まさに生まれようとしているMS2と、この原板を今作っているUMPを、みんなで応援して欲しい。
(もともと大平が監視用に作ったものなので、稼動中でも、大平の都合やサーバーの状況などにより更新されないことがあります)
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