2003年5月20日 | |
参考となった20余年前の工作記事が判明 |
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当サイトに掲載中の卓上プラネタリウム製作教室について、20余年前に出版された書籍の工作記事と酷似しているのではないかというクレームを頂きました。 大平は、指摘内容を確認したところ、確かに私が当時小学生の頃に作成した工作記事に間違いなく、これが当サイトの卓上プラネタリウムの参考となったものであると判明致しました。その工作記事は、高城武夫 著『切りぬく本・たのしい天体観測用具』(誠文堂新光社、1979年発行 現在は絶版)の中にあり、原寸の型紙を切り抜き、組み立てるというスタイルでした。 大平は、1998年にパソコン専門誌の企画要望を受け、高城氏の著書の製作の記憶を参考にしながら、投影機を設計、型紙として当サイト上で頒布を開始致しました。一時期、専門業者により一時的にキット商品化もされましたが、大平は営利を目的としない(販売価格は原価回収のみで設定)条件の上で、無償で限定数量の製造販売を許可しました(現在は販売完了)。 また、6月1日発売の著書「プラネタリウムを作りました。」の付録にも、一部修正の上、型紙として掲載される予定です。 当サイトの卓上プラネタリウムは、高城氏の著書を直接利用したものではなく、大平による新規設計によるものではありますが、本来、この高城氏の著書を参考にしたことを、当初よりを明記すべきでした。しかし20年以上前の本を特定できずにおり、一部の方に誤解、ご心配をおかけすることになったことをお詫びいたします。今回のご指摘、情報提供により、高城氏の著書と明らかになりましたので、今後は、当サイトその他での卓上プラネタリウムの利用について、高城氏の著書を参考としたものであることを明記したいと思います。 残念ながら、著者の高城氏は既に他界しており、ご遺族の方も連絡先が不明の状況ですが、出版元の誠文堂新光社にも、ご遺族の方の意向さえよければ、卓上プラネタリウムの利用について、社としては問題ない旨の確認を得たことを御知らせいたします。 高城氏のミニ・プラネタリウムは、単に卓上プラネタリウムの工作記事の参考となったのみならず、元々、私、大平が、ピンホール式プラネタリウム製作の基礎を学ぶきっかけとなった、大変貴重な工作記事です。いいかえると、このキットなくして、私の今日までのプラネタリウム製作はなかったと言っても過言ではありません。 私はこの場で改めて、著者の故・高城氏と、出版元の誠文堂新光社に感謝の意を表すると共に、もしご遺族の方が判明した際には、あらためて本件の了承をお願いし、また感謝をお伝えしたいと思っております。
大平 |