2005年7月27日 |
JAXAオープンラボプロジェクト。ソニー、学研らと |
有限会社大平技研とJAXA(宇宙航空研究開発機構※1)は、デジタル時代に向けた次世代プラネタリウム実現に向けた、メガスターのデジタル化、コンテンツソリューションの研究開発プロジェクトを発足したと発表した。 これは、JAXAが民間企業とともに宇宙関連ビジネスの発展を目指して推進している「宇宙オープンラボ・プロジェクト」の一環として行われているもの。 JAXAが研究開発費の助成や研究開発に必要なインフラや人員、その他のサポート費などをサポートし、ソニー子会社、学研らと研究開発チームを構成して3年にわたり研究開発を進める。ユニットリーダーは大平が務める。 大平が開発した光学式プラネタリウム「メガスター」の特徴を継承しつつ、最先端の天文宇宙科学の啓蒙からリラクゼーションまで、幅広い活用ができる次世代プラネタリウムを開発をめざす。これにより、メガスターのスーパーリアルな星空とデジタル映像、音響技術を融合させたハイブリッドプラネタリウム※2や、デジタルプラネタリウムが実現される。また、デジタルコンテンツの生成や配信システムを構築し、大規模施設向けの次世代メガスターから、家庭用プラネタリウムまでの大小さまざまなプラネタリウムをネットワーク等を生かして相互活用できるコンテンツ配信システムや、コンテンツソリューションの構築をめざす。 ここで開発した全天映像技術の一部は、現在、愛知万博ささしまサテライト会場で開催されている手塚治虫のコスモゾーンシアターにも応用されている。 ※1宇宙航空研究開発機構(JAXA) 日本の航空宇宙の技術開発を推進する日本唯一の宇宙開発機関。宇宙開発事業団(NASDA)、宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)の3機関が統合して発足した。H2AロケットやM5ロケットをはじめとする宇宙ロケット開発や、NASAと共同による有人宇宙活動など幅広い活動を実施している ※2ハイブリッドプラネタリウム 光学式プラネタリウムとデジタルプラネタリウムを融合し、光学式の美しい星空と、デジタルプラネタリウムの汎用性の相互の強みを生かしたプラネタリウムシステム。大平は、ソニー在職時代よりメガスターとデジタル映像システムの融合やコンテンツソリューションを提唱し、その実現可能性を模索してきた。 参考リンク: 宇宙オープンラボプロジェクト JAXA(宇宙航空研究開発機構) 以上 |